ソフトコアリング
■既存構造物のコンクリート強度調査法
構造物の維持・保全が社会的な課題となっており、耐震補強をはじめ、建物のリニューアル工事が増大しています。それに伴い、構造体を傷めず、簡便で精度のよい構造体コンクリート強度の推定法が求められてきました。これに答えて開発されたのが、直径25mm程度のコアを用いる「ソフトコアリング」です。
■ソフトコアリングの特徴
1.コアの直径が25 mmと小さいため、過密配筋の部材からもコアの採取ができる。
2.従来の直径100 mmのコアに比べて構造物に与える損傷が小さい。(ソフトコアリングの名称の由来)
3.軽量な小型器具を用いてコアを採取することができ、採取跡の補修も容易である。
4.直径100 mmと同じ精度の圧縮強度、塩化物イオン量、中性化深さの情報を得ることができる。
5.粗骨材寸法が建築に比べて大きい土木用コンクリートへも適用ができる。
(ソフトコアリングC+)
■ソフトコアリングの歩みおよび当社のソフトコアリング活動履歴
平成12年4月 財団法人土木研究センタ−技術検査証明を取得
平成12年9月 ソフトコアリング協会設立
平成13年5月 ソフトコアリング協会設立入会
平成14年6月 活動開始
平成15年 ソフトコアリングC+開始
採取した構造物は、廃水処理槽、マンション、個人住宅、塀、工場、河川の護岸、道路橋の橋台、床版、住宅、境界壁 等様々です。
採取目的は、耐震診断、劣化診断、火害調査、コンクリートの不具合の調査等様々です。
平成24年3月末現在で累計878本